キャディーの役割とは?残り距離、パットラインを聞く派?
ゴルフを長年やっていると
色々なことに遭遇しますが
その中から、面白いエピソードを紹介します。
10年程前に、熊本県のとあるゴルフ場での
出来事です。
私は自他共に認める「晴れ男」ですが、 

晴れ男

当日は朝から雨で、ホテルを出る時も雨が降っており
「今日はさすがの私も、晴れ男返上だな」と思うくらいの
大雨で、とりあえず、ゴルフ場へと向かいました。
ゴルフ場へ到着すると我々の前に、
20組のコンペが入っており、
「今日の雨では、ホールアウトに相当時間がかかりそうだ」
と思いながら、スタート準備をしていると
フロントから、本日のコンペは雨天中止との知らせが
ありました。
「ラッキー!」と心の中で思ったものの
「雨が降ってるし、雨のゴルフは面白くないよね」
と私の心の叫びが聞こえてきました。
コンペの中止で、
スタートはいつでも良いとのことで
雨が小降りになるのを待つことにしました。
30分もしないうちに、雨が上がり 

雨やんだね

霧が立ち込めていましたが
メンバーのうち1人が
「雨が再び降る前に、スタートしよう」と言うので
霧の中をスタートしました。
小走りでセカンド地点に向かうと、
今までの霧が嘘のように、目の前から去って行き
太陽の光までも差し込んで来ました。
「やはり、俺は晴れ男だ!」と自慢げに
セカンドショットを放つと
これが見事、パーオン。
パーを取って出足好調と思ったのも束の間。
4ホール目のミドルで、まさかの出来事が
私を待っていました。
ドライバーショットは、フェアウェーど真ん中。
歩いてボールに向かい、
2打目を打とうと思ったその瞬間、雨上がりのゴルフ場
雨あがりのグリーン奥の山々が
真近かに見えたので、私はとっさに
「雨あがりは、遠くのものが近くに見える」
ということを思い出し
キャディーに残りヤードの確認をしました。
 キャディさんも間違える
「残り180ヤード」
キャディの言葉を信じて、6番アイアンを取り出し
フルショット。
ボールはピンに向かって真っすぐと思いきや
ピンの上を通り過ぎ、グリーンをはるかオーバーし
痛恨のOB。
すかさず、キャディーに
「本当に180ヤード?」と聞くと
「はい、180ヤード」と同じ答え。
「さっきのショットは、トップが原因だな」と
心の中でつぶやき
気を取り直して、再び6番でショット。
ボールの行方はまたしても先ほどと同じ
グリーンオーバー。
2度目のOB。
さすがに、3回目は自分の判断で
ピッチングでショット。
するとこれがナイスオン。
結局、2度のOBがたたって、スコアは「8」。
がっくりの私を尻目に、キャディはにこにこ顔。
キャディさんも間違える
「そうだよな、自分の判断を信じずに、キャディに
聞いた結果が、OB2発。」
キャディは、悪くない。
自分のせいだ。
そう考えながら、この日のゴルフはこれを境に
メロメロ。
終わってみれば、100叩き。
キャディーに残り距離を聞いたのは
正しかったかどうかが、頭の中を過った。
なぜなら、
ゴルフの歴史を紐解くと、諸説あるが一般的には
英国(スコットランド)が発祥の地。
ゴルフが紳士のスポーツと呼ばれていることからも、
紳士と言えば英国となる図式は誰にもわかること。
ゴルフの初期は、自分のバッグを
担いでラウンドするのが当たり前の時代。
当然、残りの距離やグリーンのラインは、自分の判断。
その後、バッグを担ぐキャディーが登場。
バッグを担ぐのは、力仕事のため、当然、男性の仕事。
その後、カートが導入されてからは
バッグを担ぐ必要がなくなり
日本では、キャディーは女性の仕事として定着。
カートの登場で、運転は女性キャディーの役割となり
更には、ゴルファーの要望で
残りヤードの伝達やグリーン上のラインを読むことも
キャディーの仕事として定着。
結果、キャディーに残りヤードを聞くことが
当たり前になってきたのであるが
プレーの責任は、あくまでもゴルファー本人にあり
結果もしかり。
自己責任だから楽しい
だからこそ
キャディーが残りヤードを間違って教えたとしても
責任はゴルファー自身と言うことになる。
日本のゴルフ場に所属するキャディーの大半が
自分自身、ゴルフをしないのであるから、
キャディーに残りのヤードパットラインを聞くのは
野暮とも言えます。
キャディーの仕事と言うには、大変酷なので
かくして、私は、このラウンド以降
ゴルフではキャディーに残りヤードも、グリーン上でのラインも
聞かないことにしています。
皆さんは、どうでしょうか?